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株式会社ミクシィ

リモートと出社を柔軟に使い分け可能。生産性向上を目指す、ミクシィの新しい働き方とは

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ソーシャル・ネットワーキングサービスの「mixi」や、スマホアプリ「モンスターストライク」などで知られる株式会社ミクシィさん。同社は、渋谷の新たなランドマークでもある渋谷スクランブルスクエアへ、2019年12月~2020年2月にかけて移転しました。

そこで今回は、同社のはたらく環境推進本部 嵯峨勇さんと、人事本部 労務部 西花菜さんに、新オフィスのコンセプトや新しい働き方などについてインタビュー。

移転プロジェクトや新オフィスの詳細などについて聞いた前編に引き続き、今回の後編では、同社がコロナ禍をきっかけに取り組んでいる新しい働き方「マーブルワークスタイル」や、リモートワーク時のコミュニケーションなどについてお聞きしました。

新たな働き方「マーブルワークスタイル」で、生産性向上を目指す

――新しい働き方として、2020年7月からリモートワークとオフィスワークを融合した「マーブルワークスタイル」の試験運⽤をされています。まず、「マーブルワークスタイル」とはどのようなものなのか、詳しくお聞かせいただけますか。

西:「マーブルワークスタイル」は、出社を基本とし週3日までリモートワークを可能にし、業務内容によって最適な仕事環境を選べるようにすることで、より高い生産性の実現を目指した制度です。また、フレックスタイム制のコアタイムも、まだ暫定ですが従来の10時〜15時から12時〜15時に短縮。子どもを幼稚園や学校などに送ってから出社できるようになったり、朝の混雑を避けて出社できるようになったりと、より生活と仕事のバランスが取りやすくなりました。

労務部 西 花菜さん

西:もともとは2020年9月までの3カ月間で検証をして、同年10月以降に再整備していく予定でしたが、緊急事態宣言の再発令などでスケジュールを変更し、現時点(2021年3月時点)では、2021年7月ごろに改めてルールを整備してスタートすることを目指しています。

――「マーブルワークスタイル」を考案した理由は何でしょうか。

西:当社ではもともと、コロナ禍以前の2019年6月ごろから働き方改革の文脈で、介護や看護、育児をしている方が限定的に使える制度として、リモートワークの導入検討を始めていました。

当時は働き方を広げるために検討していましたが、コロナ禍で全員がリモートワークを経験し、意外にも生産性が上がる働き方の一つとして考えられるということがわかってきています。そこで、リモートワークを全社員が使える制度として取り入れ、自分で生産性の上がる働き方を選択できるようにしていくのがミクシィらしいのではと考えたんです。

緊急措置としてのリモートワークは会社を継続させていくためのものですが、「マーブルワークスタイル」は生産性向上を目指すものであるということを、しっかりと切り分けて考えながら進めていきたいと思っています。

――検証を進めていくなかで、見えてきたことはありますか。

西:検証は、部署内外のコミュニケーションや、生産性、オンボーディング、そこに紐づく創発的な取り組みなど、いくつかの軸を置いて進めています。そのなかで、今は全社一律で週3日をリモート上限としていますが、部署やプロジェクトの状況、業務内容などによって、必ずしも週3日が一番効率のいいリモート回数ではないということが見えてきました。そこで、たとえば上限回数を部署ごとに決めてもらうようにするなど、もう少しフレキシブルなルールに改訂しようと考えています。

あと、コロナ禍でリモートワークを取り入れてから約1年が経ち、一人で黙々と作業をするときはリモート、チーム内でブレストしながらアイデアを出していくときは出社といったように、上手に使い分けている人も多くなってきた印象です。

「マーブルワーク」の社内では、全員がその場を共有できるよう配慮

――リモートワークにもフォーカスしてお伺いしたいと思います。コロナ禍でリモートワークへ移行した際、とてもスムーズに移行が完了したとお聞きしました。どのように進めていかれたのでしょうか。

西:PCやネットワーク、セキュリティなどのIT関係は、社内ITのメンバーが迅速に対応したことで、うまく移行できました。労務的な観点では、もともとリモートワーク制度の検討を始めていて、リモートワークに関する規定として基本的なルールや考え方がすでに整理できていたので、スムーズに移行できたのではと思います。

――リモートワークを日常的に活用するなかで、コミュニケーションにおける工夫はありますか。

西:もともと1on1をしっかり行う文化があり、それをリモートワーク期間中も直属の上司と続けてきました。会社として、できるだけカメラをオンにして顔を見ながら直接話すことを推奨しているので、その人の体調や業務進捗は、画面上であっても顔を合わせながらしっかりとキャッチアップできる環境があったのではと思っています。

西:私個人の体感としては、会議室で話すよりも、リモートでお互いに自宅から話す方が親近感が湧き、普段よりも距離が縮まるような感覚があります。自宅でリラックスする気持ちもプラスに働くのかもしれません。

また、「マーブルワークスタイル」として生産性の向上を目指しているので、たとえば会議でオフィスにいる人とリモートの人が混じっていても、全員が同じ場にいる感覚で進むことが理想です。そのため、リモートの人が置いていかれないように全員がGoogle Meetに入り、資料も画面共有にして、全員が画面を見ながら話せるよう配慮しています。

――世の中では、働く環境が変わってメンタルのバランスを崩してしまったという話もよく聞かれます。ミクシィさんでは2020年12月から「ミクシィ・ワーカーズ・サポート」というメンタルケアの取り組みを始めたそうですね。

西:はい。「ミクシィ・ワーカーズ・サポート」は、「人間関係・ストレス・悩み」「仕事・キャリア」「マネジメント」の3つのカテゴリで、社内の産業カウンセラーや、コーチング、キャリアコンサルタントなどの資格を有するメンバーに気軽に相談できるという制度です。既定のフォームから相談希望を投稿すると、すぐに面談が組まれる仕組みになっています。知り合いの人事担当者がいい、こういう人に相談したいという希望があれば、適した人事担当者をアサインすることもできます。

スタートしてから3カ月(2021年3月時点)とまだまだ日は浅いですが、すでに2週間に1人程度のペースで相談が来ています。これからもっと認知度が上がれば、より活用してもらえるのではと思っています。

事業部側の話を聞き、最適な提案を

――従業員数が多ければ、社内への周知も大変かと思います。たとえば社内報などで、読まれるための工夫はどのようにされていますか。

西:社内報は専用のサイトに記事を更新しているのですが、社内のコミュニケーションを集約しているSlackや、毎週月曜日の全社朝会、従業員向けのポータルサイトなど、様々なチャネルを使って告知をしています。あと、コンテンツも楽しんでもらえるよう、毎週の編集会議で検討しています。古参社員の紹介という企画があるのですが、ミクシィに15年勤めている方など、従業員を紹介する記事は結構読まれているようです。

――お話を伺っていると、とてもうまく社内への働きかけをされ、円滑に物事が進められているように感じました。各部署に対して働きかけるときに心がけていることはあるのですか。

嵯峨:私は、バックオフィス側と事業部側には大きな壁があるものだと思って話すようにしています。たとえば、できないことを相談されたら単にできないと返すのではなく、目的をうまく汲み取ったうえでできない理由と代案を提案するようにしています。それによって、困ったときに相談しやすい雰囲気をつくることも心がけています。

西:私も、事業部側の話を聞いて初めて気づくことが結構多いので、制度をつくるときはしっかりと事業部にヒアリングするようにしています。そうすることで、押しつけにならず、みんなが働きやすいと感じてくれるような制度にできるように心がけています。

――今後、どのようにオフィスを活用しながら、どんな働き方を実現していきたいですか。

嵯峨:コロナ禍で各社がオフィスの使い方を見直していることと思いますが、当社は今あるオフィスというリソースをどう活用すれば、よりよい使い方ができるかという方向での検討を進めています。まだウィズコロナかアフターコロナかはわかりませんが、現時点での状況だけを見て決めるのではなく、中長期的な目線で変化を見つめ、よりよい働き方ができるように改善していきたいですね。

※インタビュー前編はこちら

取材・文:三ツ井香菜 撮影:ひらはらあい

会社名     :株式会社ミクシィ(https://mixi.co.jp/)
所在地     :東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア36F
事業内容    :デジタルエンターテインメント/スポーツ/ライフスタイル
面積/従業員人数:1,132名(連結・正社員のみ)(2020年12月末現在)
出社率/働き方 :マーブルワークスタイル(出社を基本とし週3日までリモートワーク可能、業務内容によって最適な仕事環境を選択可能)
※新型コロナウイルスの感染状況や⾏政機関からの要請等に応じて、週4回のリモートワーク推奨など柔軟に働き⽅の対応を取っています。
取材日     :2021年3月29日

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