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場所も時間もフリー。JAMのリモートワークでの共有力とは?

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主に50〜500名規模のベンチャー/成長企業の組織課題解決を行う株式会社JAMさん。33坪保有していたオフィスを解約し、WeWorkへ移転されました。固定オフィスからWeWorkへの移転。どうして実現できたのか?どのような働き方をされているのか、代表取締役社長 水谷健彦さんに取材させていただきました。

100平米からの縮小移転

――まず今回の移転に至った経緯を教えてください

コロナで出社率が下がったというのがきっかけですね。今までは100平米強のオフィスを借りていましたが、出社率は2割弱まで下がっていました。前のオフィスは12月末までの契約でしたが次のテナントが決まったということで、2ヶ月前倒して解約をしています。

――所有部は3席と、思い切った感じがありますが単純に荷物は入りましたか?

今回ほとんど持ってきてないですね。移転の時に資料を絞るポイントとして、少なくするぞ!というより絶対なければいけないものは?という選定の仕方をしました。そうしたらほとんどなかったという感じです。

以前のオフィスでもフリーアドレスを導入しており、座る場所を固定していなかったので、物が少ない状況でした。そこから更に、必要と思われる備品をリストアップしてSlackで全社に共有し、コメントをもらいつつ「いるもの/いらないもの」を選別して更に減らしました。

ちなみに前のオフィスで使っていた椅子や絵が不要になるので、「備品ドラフト会議」をしました。プロ野球のドラフト会議風に全社員でクジを引いて、その順に余った会社備品を自由に私物化していい、というものです。6~7年付き合っていたオフィスで愛着もあり、余った備品はすべて廃棄…というのもできず。みんなでクジを引いて、本とか飾ってあったアートや使っていたソファーとか、諸々ドラフトしてみんな持って帰ってます。

WeWorkを選んだ理由

撮影場所:WeWork  the ARGYLE aoyama

――WeWorkを選んだ理由は?どういうところでしょうか

出社率が2割になるとオフィスに”ぽつん”という状態になる。かつ社員のうち半分ほどは新卒1〜3年目のメンバーなので若いメンバーがオフィスに”ぽつん”という状態になります。この場合、精神的に下降気味になってしまうことがあります。だからといって、出社率を増やすという話にはできないので、当社の社員が大勢いなくとも社外人材とも交流ができるような、そのようなオフィスを選択することが必要だなと思いました。刺激もあると思うんですよね。それに加えロケーションフリー(働く場所を自由とするJAM社の人事制度)との相性、かつコストダウンなども含め総合的に考えたときに、バランスよく両立するWeWorkだと思いました。

――オフィスを構える際に重視しているポイントは?

偶然の総量をいかに高めるか、ですね。アイディアの創出と生産性の向上は、オフィス環境が密接に関係していると思っています。住環境もそうですが、働く環境って大事で、以前の解約したオフィスもしっかりこだわって作っています。昔ながらのオフィスは、デスクや椅子が並んでいて、比較的、無機質なイメージがあるかと思います。それよりは五感で刺激があり、脳が活性化するようなオフィスのほうがいい仕事ができると確信しています。なおかつ、当社では「セレンディピティ(偶然から生まれる社員間の相互触発を目指す)」という行動指針を掲げていて、レイアウトも人と人が混じり合うようなものがいい。社員間での偶然の総量を高める工夫をし、結果として相互触発であったり、アイディアの創出であったり、生産性の向上であったり…様々な果実が得られれば良いと思っています。

――WeWorkに来て働き方の変化はありましたか?
(実際働かれている社員の小西さんにお伺いしました)

小西:外部からの刺激は常に実感しています。前のオフィスもガラス張りで開放的な作りでしたが、他社の動きはもちろん見えるわけではありませんでした。そうなると、つい自分のペースでダラダラ働く…なんてこともできてしまいます。
WeWorkだと他社の出入りが直接目に入ります。そうすると「ギュッとやってパっと帰る」といったことはすごくできるし、外部の方はどう動いているか?など、交流せずとも非常に刺激になりますね。共用部に併設されているバーカウンターは毎週金曜日賑わっていますし、WeWorkに新しく移転した企業同士の交流会などもあったり。外部との交流という点でも良い環境だと感じています。

ロケーションフリー・タイムフリー・成果フォーカス

――出社や働き方について教えてください。

緊急事態宣言下では、私たちも原則リモートとしていました。6月ぐらいにロケーションフリー、タイムフリー、成果フォーカスの3つを定めました。ロケーションフリーは働く場所を各人が自由に選択して良いとする施策です。特にWeWorkは都内を中心に複数の拠点を利用することができるので、好きな拠点で業務をして良いとしています。WeWorkだけではなくカフェでも、もちろん自宅でもOKです。その日ごとに自分で判断してください、ということですね。

タイムフリーは週40時間という枠組みの中で、働く時間を自由に選択して良いとする施策です。あまり度が過ぎるのはよくありませんが、昼はやらず夜に…なんてこともOKです。

これら2つの「フリー」の土台に成果フォーカスがあります。成果で評価をするので、場所も時間も自分で自由に管理して良い、という形ですね。

――例えば、成果を求めると、正社員雇用ではなく業務委託でいいのでは?という意見もでてくるかと思いますが、そこはいかがですか?

そこは全くそうは思わないですね。

当社には業務委託の形で参加している仲間もいますが、メンタリティとしては社員と同様なんです。業務委託であっても自分の専門的な仕事を提供しつつ、例えば若者の指導を依頼されたらやるし採用活動で面接してっていわれたら面接もするし…という感じの会社なんですよね。なので、業務委託で良いのでは?という議論にはなりません。

教育もオンラインで進められる

――マネディク(オンライントレーニングサービス https://manadic.com)を去年の6月にリリースしていますが、オンラインでも社員教育はできるものでしょうか?

僕たちは今、デジタルの中で生きていて、生活が変わってきていると思います。当然ながらリアルじゃないと満たされないこともありますが、そうじゃなくても補完できるものがどんどん広がっていますよね。

教育も同じで、例えばお料理教室に通うでもレシピサイトを見るでも両方料理が出来ますよね?何か特別な日に作る料理を気合い入れて学ぶなら、料理教室に行って先生に教わって練習を何回もする。今日の夜ご飯を作るのなら、レシピ動画を見てでも十分。見ないと作れないけど見れば作れるんです。目的が「学習」の場合はオンラインでいいと思います、目的が「チームビルディング」の場合は、それは難しいと思う。

今僕が話しているのがインプットの話で、インプットだけだと定着が難しいことがあります。料理も料理動画だけ見ても作れないのと同じで、1回やってみる、食べてみて、火入れすぎた~!とか、しょっぱいな…と感じたら、もう1回チャレンジする。そうすると進化する。なので、見るということと、見て実践して、それを他人にしゃべるって言うことを同時にすることが大事だと思っています。

まず自分でやってみるってことが大事なんです。やってみたときに発見があるので、発見したことを誰かに説明するとことが大事で、その時ポイントを整理することができると思います。

JAMのコミュニケーションのとり方

撮影場所:WeWork  the ARGYLE aoyama

――行っているコミュニケーション施策などはありますか?

毎週月曜日の朝10時から30分間全員集まるMTGをしています。例えば「最近の自分の面白かった体験」を輪番で3~4分で話すというものです。質疑応答をしながら参加者全員喋ります。他は3ヶ月に1回キックオフミーティングのようなものがあります。これも全員参加しています。

――その他は?例えばオンラインに切り替わって接点回数は上がりましたか?

僕が管轄している課の場合、1~2週間に1回だったものを週3にしていました。今ではリモートワークに慣れたこともあり週2にしています。

この週2回の会議は「時間割会議」といって、僕に対して最初はメンバーAさん、次はメンバーBさん、終わったら次の人という感じで、僕と会話する本人以外はオンラインで繋がっているけど、自分の仕事をしていていいとしています。やりとりの声はずっと聞ける状態です。実はこれが結構大事で、メンバーAさんと二人だけでずっと話していると、メンバーBさんが何をやっているのか別で共有しないといけませんよね。この会議は各メンバーと話す1時間半ぐらいずっとつなぎっぱなしです。自分の担当じゃない時は、仕事していいけど、繋いでおいてねとしています。こうすることで、別で情報共有をしなくていいし、相互理解が進んでいますね。

聞くことを義務としていないので、アドバイスや意見を求める時に声を掛けて、改めて少し説明をして意見を聞くという感じです。オンラインの場合、頻度は高めたほうがいいけど、業務時間を奪ってしまう可能性があるので、つないでおくけど別々で良いとしました。

意思決定は、オンライン100%

撮影場所:WeWork  the ARGYLE aoyama

――意思決定はどのようにしていますか?

経営課題の意思決定は、完全オンラインでやれていますね。経営的な意思決定をオフィスで集まらないとできないかと聞かれたら、経営メンバーなら人間関係ができているから物理的な面は制約にならないと答えますね。

ビジネス経験が上であればあるほど、セルフコントロールは成熟しているべきだから、環境の影響をそんなに受けない、ということです。若手のほうがそういう影響を受けて、わちゃわちゃしちゃっていうのはよくある話で、経験を重ねた成熟したメンバーはそうなっちゃダメでしょ、と思っています。
オフィスでの会議は必須ではないです。一人で決めてるってことではなくて、物理的に離れていても大丈夫です、という意味です。

相互刺激が活性化されるDual Work

――今後実現していきたい働き方は?

当社の社名であるJAMは「JAM Session」に由来しています。JAM Sessionとはジャズの演奏スタイルの1つで、演奏者個々のアイコンタクトで演奏を進めるスタイルのことを指します。「組織と個人の関係性が緩やかだけどルールが無いわけではない、JAM Session的な組織であろう」いう意味で使っています。

その象徴として、Dual Workを推奨しています。副業みたいにどちらかというと主と副がある、っていうのではなく、主が2つ、メインが2つあるという概念を推奨しています。例えばお笑い芸人の又吉さんは芸人だし、小説家ですよね。

その人生の送り方は一つの幸せの形なんじゃないかと思っていて、全員が全員それをする必要はないけど、それを目指した場合に、それをなし得るようなステージが必要で、当社はその器になれる会社になりたいと思っています。

例えば、実際に自分自身で女性活躍推進の会社を運営している人や、障害児を保育で預かるそういう特別な施設を経営しながらJAMでも仕事をしているという人もいます。そういう人たちが集まると相互刺激もすごいんです。そういう組織体でありたいですし、そういう人たちが増えていくと面白いと思っています。

――最後にJAMさんにとってオフィスとは何ですか?

創造性の源ですね。一人で家にこもって一人で仕事をしているって外部刺激が少なくなるので、思いつきやアイデアが少なくなるかと。外部刺激があることによってそれが増える。人とあって、刺激が伝わって、発想につながる。それの源だと思います。そこだけはリモートワークでカバーしにくいですから、WeWorkをうまく活用することで解決していきたいと考えています。

取材先詳細
会社名     :株式会社JAM(https://jam-inc.jp/)
所在地     :東京都港区北青山2-14-4 WeWork the ARGYLE aoyama 6F
事業内容    :管理職育成自走支援事業 組織コンサルティング事業
取材日     :2020年10月12日

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